ギャラリーアビアントの「百花繚乱-うちわ展(7/21~7/31)」に手描きうちわを3枚出品する。京うちわに直接絵の具で描いたもので、下のうちわは、そのうちの一枚。
この女性をワタシは「桔梗さん(仮)」と呼んでいる。
江戸時代初期の寛文年間の女性をイメージし、髪型は嶋田、小袖は寛文小袖の資料を見て描いた。寛文小袖は、肩から裾の方に展開する大胆で動きのある文様と余白の部分を生かすことを特徴とした、寛文年間に完成された小袖である。
図書館で借りた江戸風俗の資料には、右肩から裾にかけて大きく、菊、松、竹、雪輪、手箱、片輪車などが絞りで表現されている寛文小袖が載っていた。ただ、うちわにどうしても秋をイメージした桔梗を小袖の文様として描きたかったのだが、桔梗もしくは秋の七草を描いた寛文小袖を見つけることができなかった。秋草文様は平安時代以来の文様であるので寛文にもあるはずだと思うだが無い。江戸中期以降の小袖には、秋草文様を結構見つけることができたのだが。時代が古いので残っていないのか、それとも、江戸時代の人に言わせたら「寛文の小袖に秋草はないっしょ。」ということなのか。
時代考証の初歩でつまずきながら描いた桔梗さんである。




